表紙写真
キリマンジャロの氷帽

 タンザニア連合共和国(Jamhuri ya Muungano wa Tanzania)にあるアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山(Mt. Kilimanjaro)は,登山のベテランのみならず,初心者でも登頂可能な山として人気が高い.山頂の氷帽は,その美しさばかりでなく,近年消失が危惧されていることでもしばしば話題にあげられている.写真は,ギルマンズポイント(Gillman’s Point: 5681m)からウフルピーク(Uhuru Peak: 5895m)に至る登山道から東方向を2009年1月2日に撮影したもの(図1).Southern Icefieldsの東端と,その向こう約10kmにマウェンジ峰(Mt. Mawenzi: 5149m)を見下ろすことができる.“Kilimanjaro”は“白く輝く山”を意味するという説があるが,その輝きが失われる日が来るとは,誰も予想しえなかったのであろう.

(中尾有利子)
   
目 次
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要旨PDF
 特集号:グローバル気候変動(Part III)
      山川修治・鈴木力英・丸山茂徳・松本 淳・笠原順三 特集号「グローバル気候変動(Part III)」序説
421-426
65KB
      佐藤正樹 全球雲解像モデルによる気候変動予測
427-440
57KB
      井上 誠・山川修治 成層圏QBOとアジア域降水活動との関係
441-450
67KB
      島田浩二 北極海における海氷激減メカニズムについての考察
451-465
65KB
      大村 纂 観測時代の氷河・氷床の質量収支と気候変化について
466-481
67KB
      川崎 健 レジーム・シフト論
482-488
48KB
      小泉 格・坂本竜彦 日本近海の海水温変動と北半球気候変動との共時性
489-509
81KB
      宮原ひろ子 過去1200年間における太陽活動および宇宙線変動と気候変動との関わり
510-518
66KB
      片岡龍峰 宇宙線と雲形成—フォーブッシュ現象で雲は減るか?—
519-526
49KB
      阿瀬貴博 氷床コアから復元される地磁気イベント時の宇宙線変動
527-533
68KB
      黒田潤一郎・鈴木勝彦・大河内直彦 白亜紀における大規模火山活動と地球環境変動のリンク
534-555
83KB
      鈴木力英 クライメート・ゲート事件
556-561
64KB
 短報
  佐々木俊法・須貝俊彦・大上隆史・柳田 誠・安江健一 色相計測による閉塞盆地埋積物中の有機炭素含有率推定の試み
562-567
88KB
  吉田英嗣 土砂供給源としてみた日本の第四紀火山における巨大山体崩壊
568-578
54KB
 
書評・紹介
579-581
協会記事
582-584
 口絵
  口絵1:2009年4月29日のブータンヒマラヤTshojo氷河からの異常出水(小森次郎・ツェリン プンツォ)
iii
  口絵2:世界17氷河域の年質量収支の長期変動およびグリーンランド氷床の年涵養量(大村 纂)
iv