表紙写真
エジプトギザ大地のスフィンクス—始新世モカッタム層群の石灰質堆積岩の露頭彫刻—

 今から5000年以上前にエジプトでピラミッド文明が生まれた.その最終的な時代につくられた有名な3つのピラミッドの横に,スフィンクスが基盤の石灰岩層を彫刻してつくられた.4500-4100年前のころである.この巨大彫刻は長さ73.5m,幅6m,高さ20.22mである.地層の走向と斜交した方角からスフィンクスを眺めると,顎から下側半分の礫岩層が卓越する砂岩・礫岩の互層部と,顔から頭頂にかけての粗粒な砂岩層卓越部の二層が明瞭に識別できる.さらに砂岩層内部の斜交葉理も明瞭に観察できる.スフィンクスの鼻の部分は礫岩卓越部であるために,風化に弱く,もとの鼻の部分が欠け落ちている.ただし,後の人間による人工的な破壊という意見もある.

(写真・解説:丸山茂徳 2003年撮影)
   
目 次
English
要旨PDF
 論説
      金光玄樹・下條将徳・平田岳史・横山隆臣・大藤 茂 東北日本,日立地域からの新たな砕屑性ジルコン年代とその意義
889-909
152KB
      楮原京子・小坂英輝・三輪敦志・今泉俊文・儘田 豊 北上低地西縁断層帯・南昌山断層群の変動地形と地下構造
910-925
120KB
  松山 洋 寒冬の年は暑夏になるか?—岩手県花巻市の「たろし滝」は何を表わしているのか?—
926-943
120KB
  小暮哲也・北村圭吾・山田達也・西澤 修・薛 自求 多孔質砂岩中の定常流動状態における水—超臨界CO2系の相対浸透率
944-959
123KB
      椚座圭太郎・丸山茂徳 飛騨外縁帯の地質構造発達史—日本列島地質体最古の太平洋型造山運動の復元—
960-980
84KB
 短報
  小山拓志 南アルプス南部,大聖寺平および丸山における風食ノッチの発達プロセス
981-992
90KB
 資料
  藁谷哲也・梶山貴弘 2010年1月にパキスタン北部・アタバードで発生した巨大崩壊と堰止湖の拡大
993-1002
118KB
 報告
  末岡 茂・Barry P. KOHN・池田安隆・狩野謙一・堤 浩之・田上高広 低温領域の熱年代学的手法に基づいた赤石山脈の隆起・削剥史の解明
1003-1012
80KB
 東京地学協会第14回海外巡検報告
  大山正雄 アイスランド地理巡検
1013-1025
89KB
世界露頭百選(No. 4-5)
  石川 晃 ソロモン諸島,マライタ島にみられるオントンジャワ海台下由来のマントル捕獲岩(英文)
1026-1034
1.8MB
  丸山茂徳・宇都宮 敦・石川 晃 世界最大のサイズのオントンジャワ海台は約50%すでにマントルに沈み込み,残りは西太平洋プレートの表層に残存するが,上盤側プレートに全体の質量の1%以下しかソロモン諸島付加体に付加していない(英文)
1035-1044
1.7MB
    「日本の露頭百選」投稿原稿募集
1045-1046
282KB
 訂正
  訂正
1047
51KB
口絵
口絵1:寒冬の年は暑夏になるか?—岩手県花巻市の「たろし滝」は何を表わしているのか?—(松山 洋)
ix-x
口絵2:パキスタン北部・アタバードで発生した巨大崩壊と堰止湖(藁谷哲也・梶山貴弘)
xi-xii
口絵3:東京地学協会第14回海外巡検「アイスランド2010地理巡検」(大山正雄)
xiii-xiv
地学ニュース
書 評
N13-N17
帝京大学地名研究会(田邉 裕・谷治正孝・滝沢由美子・渡辺浩平):地名の発生と機能 —日本海地名の研究—(三ケ田 均)
加藤碵一・青木正博:賢治と鉱物(中尾征三)
佐藤文隆:職業としての科学(小出 仁)
協会記事
N18-N19
理事会(平成23年度第4回) 平成23年9月26日(月)
会 告
N20
地学クラブのお知らせ 平成23年12月20日(火)