2000 VOL.109 No.6
![]() |
表紙写真 |
| 高輝度光源 SPring-8 と超高圧ステーションによる in situ スピネル−ポストスピネル分解反応の実験結果 | |
理化学研究所と原子力研究所が播磨科学公園都市に建設した世界最高性能のリング加速器型高エネルギーエックス線発生装置 SPring-8 (背景に写っているリング型の建築物:左にある駐車場の車の大きさと比較してほしい). それから発生するエックス線を引き入れて,極微少試料の結晶構造などを超高圧状態のままに測定できるように設計された超高圧ステーション SPEED1500 を用いて得られた,in situ 観察によるスピネル−ポストスピネル平衡曲線 (手前). 新しく決定された精度の高い平衡曲線は,従来より 2GPa ほど低い圧力となる. この結果,その相平衡境界の深さは,地球内部の地震学的に決定された下部マントル・遷移層境界 660 km より,約 60 km ほど浅くなる (Irifune et al., 1998; 本誌,加藤ほか論文参照). このことは 660 km 境界が上記の相変化とする現在の我々の理解を覆し,地球の層構造の起源について本質的な再検討を迫っている. 鳥海光弘 (東京大学),入舩徹男 (愛媛大学) |
|
| 目 次 | ||||
| 「特集号:地学における先端テクノロジー」 | ||||
| 大島章一 | 特集 「地学における先端テクノロジー」 ─まえがき─ |
825-826
|
||
| 兵藤博信・板谷徹丸・ 松田高明 |
レーザーマイクロプローブ 40Ar/39Ar 年代測定 |
827-835
|
||
| 伊藤元雄・圦本尚義 | 同位体組織学:SIMS が拓く宇宙・地球化学のフロンティア |
836-844
|
||
| 土山 明・上杉健太朗・ 中野 司 |
高分解能 X 線 CT
法による岩石・鉱物の 3 次元構造の研究 ─太陽系初期物質とコンドリュール─ |
845-858
|
||
| 伊藤英司 | 焼結ダイアモンドと下部マントル科学 |
859-867
|
||
| 加藤 工・寺崎英紀・ 久保友明 |
地球物質の輸送物性─地球内部科学の新展開─ |
868-873
|
||
| 浅田 昭 | 海底地形のマルチビーム音響探査と可視化技術 |
874-884
|
||
| 岩瀬良一 | 深海調査技術 ─有人潜水調査船と無人探査機─ |
885-899
|
||
| 浦 環 | 自律型海中ロボットの発展する方向 |
900-906
|
||
| 末広 潔 | 深海掘削孔内観測と地球科学 |
907-919
|
||
| 笠原順三・白崎勇一・ 川口勝義・岩瀬良一・ 中塚 正 |
海底観測の新時代 ―海底ケーブル利用によるリアルタイム多目的海底観測― |
920-933
|
||
| 村上広史 | デジタル地理情報の現状と課題 |
934-943
|
||
| 村上 亮・飛田幹男・ 矢来博司・小澤慎三郎・ 西村卓也・中川弘之・ 藤原 智 |
合成開口レーダーを利用した地殻変動の検出とその地震・火山研究への応用 |
944-956
|
||
| 史 中超 | GIS データベースの自動構築・更新に関する研究 |
957-963
|
||
| 内藤勲夫 | GPS 気象学─GPS 大気遅延情報の気象学・測地学への応用─ |
964-970
|
||
|
村上 亮・小澤慎三郎・ |
GPS 連続観測による地殻変動観測の地震・火山研究への応用 |
971-982
|
||
| 田中 佐 | 衛星リモートセンシングの進歩 |
983-992
|
||
| 市來雅啓・茂出木理子・ 中村恭之・柴尾美紀子 |
地球科学関連文献検索システム GeoRef について |
993-1005
|
||
| 協会記事 |
1006-1007
|
|||
| 会 告 |
1008-1010
|
|||
| 口 絵 | ||||
|
1
|
X 線CT法によるコンドリュールの 3 次元構造 (土山 明) | |||
|
2
|
レーザーマイクロプローブ 40Ar/39Ar 年代測定 (兵藤博信・板谷徹丸・松田高明) | |||
|
3
|
放射光 X 線その場観察実験に用いられる大容量固体圧高温高圧発生装置 (加藤 工・寺崎英紀・久保友明) |
|||
|
4
|
東京工業大学地球惑星科学専攻に設置されている高分解能型二次イオン質量分析計(カメカ ims-1270) (伊藤元雄・圦本尚義) | |||
|
5
|
1993 年北海道南西沖地震震源海域周辺の 3 次元音響画像アニメーションの画像 (浅田 昭) | |||
|
6
|
運用停止の海底ケーブルを再利用することによる多目的でかつリアルタイムの海底地球科学観測 (笠原順三・白崎勇一・川口勝義・岩瀬良一・中塚 正) | |||
|
7
|
合成開口レーダーを利用した地殻変動の検出とその地震・火山研究への応用(村上 亮・飛田幹男・矢来博司・小澤慎三郎・西村卓也・中川弘之・藤原 智) | |||
|
8-1
|
国土地理院全国GPS連続観測網 (GEONET) が捉えた水蒸気可降水量の動態 (内藤勲夫) | |||
|
8-2
|
大気遅延勾配モデルの適用で向上した GEONET における GPS 測位精度 (内藤勲夫) | |||