2002 VOL.111 No.2
 表紙写真
2000年鳥取県西部地震による周辺横ずれ断層への剪断応カ変化と広義の余震分布

Aftershocks Triggered by Increased Shear Stress on Strike-slip Faults due to the 2000 Tottori-ken seibu Earthquake

2000年鳥取県西部地震(M7.3)では, 本震後, 震源断層沿いの余震以外にも東西にそれぞれ20km以上離れた地域(島根県東部と大山東麓)で地震活動が活発化した. 本震後最大のM5.4の地震も島根県東部で発生した.
図中のカラー表示は, 本震の震源断層運動によって周辺の鉛直横ずれ断層にかかる剪断応力の変化を示している. 暖色系で示される地域では断層がすべりやすくなり, 寒色系の地域ではすべりにくくなる.震源断層から離れた東西の地震活動は, 剪断応力が増加した地域と一致しており,本震による応力変化によってトリガーされた「広義の余震」と考えられる。
震源断層モデルは国土地理院(2001), 震央表示にはTSEIS(鶴岡, 1998), 背景の地形は国土地理院発行数値地図50mメッシュをそれぞれ用いた.赤色の実線は主な活断層を示す(活断層研究会, 1991).

(遠田晋次 Shinji TODA)
 
目 次 
English
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 特集:地震・火山噴火活動の相関とトリガリング
                                     
橋本 学・遠田晋次 特集「地震・火山噴火活動の相関とトリガリング」に寄せて
149-153
26KB
植木貞人・三浦 哲 1998年岩手山周辺の火山・地震活動
154-165
1MB
西村卓也 伊東沖と岩手山における火山性力源による地震のトリガリング
166-174
377KB
中禮正明 東北日本における火山噴火及び内陸地震(M≧6.2)と三陸沖の巨大地震(M8クラス)との時間的関連性について
175-184
99KB
山岡耕春・中禮正明・安藤雅孝 日向灘の地震に先立つ九州内陸の地震
185-191
273KB
堀 高峰 巨大地震発生域周辺の地震活動に見られる静穏期から活動期への移り変わり
192-199
189KB
青木 元・吉田明夫 内陸地震活動の統計的性質―活動期と静穏期及び大地震の続発性―
200-211
655KB
吉田明夫・青木 元 大地震の前に日本海沿岸の広域に現れた地震活動の静穏化
212-221
561KB
小山真人 火山で生じる異常現象と近隣地域で起きる大地震の関連性―その事例とメカニズムに関するレビュー―
222-232
388KB
遠田晋次 応力ステップ・応力速度変化に伴う地震発生率の変化―地震発生確率予測の高精度化に向けて―
233-247
207KB
片尾 浩 月齢と丹波山地の微小地震発生の相関について
248-255
447KB
鶴岡 弘・大竹政和 地震発生における地球潮汐の影響―数値シミュレーションによるアプローチー―
256-267
371KB
西上欽也・田所敬一・永井 悟・水野高志・加納靖之・平松良浩 注水に伴う誘発地震の発生特性―野島断層注水実験を中心として―
268-276
697KB
鵜川元雄・藤田英輔・熊谷貞治 地地震により遠隔誘発された硫黄島火山の微小地震活動
277-286
716KB
加瀬祐子 断層間での破壊の乗り移り―応力が深さに依存する場合についての考察―
287-297
257KB
橋本 学 断層間の力学的相互作用を考慮した地震活動のシミュレーション
298-307
1.3MB
大内 徹 地震発生の必要条件と長距離相関を作り出すモデル
308-316
219KB
 
書評・紹介
317
11KB
ニュース
318
9KB
協会記事
319-320
11KB
会   告
321-322
16KB
 口 絵
口絵1:火山性力源モデルによるクーロン破壊応力の変化(ΔCFS)の計算例.(西村卓也)
 
496KB