2004 VOL.113 No.1
 表紙写真
プラトーポイントから見たグランドキャニオンとコロラド川

The Grand Canyon and Colorado River from Plateau Point,Arizona, USA

 グランドキャニオンは,コロラド川が刻んだ長さ500 km,幅6〜30 kmの大峡谷である.コロラド台地は,グランドキャニオンのノースリム付近に頂部(海抜約2400 m)をもつ緩やかなドーム状構造となっている.このためグランドキャニオンは,ノースリムの南側で,比高1600 mと最も深く削り込まれている.写真は,サウスリムからグランドキャニオンの南壁を3分の2下ったプラトーポイント(海抜1152 m)からの眺めで,直下400 mにはコロラド川が,右下にはノースリムとサウスリムを結ぶ最もポピュラーな遊歩道ブライトエンジェル・トレイルが見える.
 最上部の明るい地層はペルム紀(2.6億年前)のカイバブ石灰岩,眼下の赤黒色の地層は17億年前(無数の岩脈に貫かれている)のヴィシュニュ結晶片岩で,地球の歴史の3分の1に相当する15億年間を一望していることになる.整然と積み重なっているように見えるグランドキャニオンの地層にも,多数の不整合がある.特に有名なものは,原生代と古生代の堆積岩を境する大不整合(Great Unconformity:中央のスロープ直上)と,原生代の堆積岩と変成岩を境する大傾斜不整合(Greatest Angular Unconformity:ヴィニュシュー結晶片岩の直上)である.

(撮影・解説:白尾元理 Motomaro SHIRAO,2003年10月12日撮影)
 
目 次 
English
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 総  説
  田村 亨・増田富士雄 多数の年代値を入れた波浪卓越型堆積シーケンスの研究 ―千葉県九十九里浜平野と宮城県仙台平野の完新統から得られた最近の成果―
1-17
 669KB
 論  説
      廣内大助 金剛断層系の平均変位速度分布と奈良盆地南西縁地域における地形発達
18-37
 354KB
鈴木毅彦・藤原 治・檀原 徹 東北南部,会津地域周辺における中期更新世テフラの層序と編年
38-61
 1.1MB
齊藤由香 スペインにおけるワイン醸造業の発展過程とその地域的差異
62-86
 1.3MB
清水紀英・磯崎行雄・松田哲夫・姚 建新・紀 戦勝 中国四川省北部朝天におけるペルム紀トリアス紀境界の詳細層序
87-106
 1.4MB
吉田明夫・外谷 健・吉田真希子 磁気嵐の太陽活動周期変化と半年周変化
107-124
 224KB
 短  報
   堤 純 土地所有の変遷からみた札幌市都心部におけるビル供給の地域的特徴
125-139
 496KB
岡信治・松岡數充・松島義章 五島列島福江島の鬼岳火山群基底で発見された約40万年前の寒冷期の海成層
140-146
 178KB
 
書評・紹介
147-150
38KB
ニュース
151
 11KB
 地学クラブ講演要旨
  住 明正 気候システム科学への招待
152-154
 56KB
 
東京地学協会海外見学旅行「アメリカ西部の大峡谷をゆく」参加記(徳山 明)
155-163
 100KB
協会記事
164
 17KB
会 告
165
 10KB
 口 絵 
1
東京地学協会 第7回海外見学旅行「アメリカ西部の大峡谷を行く」(金森光香・白尾元理)  593KB
2
中国四川省北部朝天におけるペルム紀トリアス紀境界セクション
     (清水紀英・磯崎行雄・松田哲夫・姚 建新・紀 戦勝)
 212KB