2005 VOL.114 No.1  
 表紙写真
ブラジル・パンタナール,雨季に浸水するカピバリ川の氾濫原

Inundated Flood Plain of the Capivari River in the Rainy Season, the Brazilian Pantanal

 パンタナールは,ラムサール条約や世界遺産(自然遺産)に登録された,世界最大級の低層湿原である.カピバリ川は,その中の代表的な間欠河川の一つで,乾季(5月〜10月)には水がほとんど消失して緑の大草原になるものの,雨季(11月〜翌年4月)には水位が上昇して広大な浸水域となる.写真は雨季の終わり(4月末)に上空から撮影したもので,低地を求めて大きく蛇行するカピバリ川の網状流と,その周辺の浸水しない微高地のカンポアルトが認められる.氾濫原内部のカンポアルトに点在する多数の白い点は,ファゼンダに粗放牧されているウシである.また,カピバリ川に沿って森林のコルジリェイラが展開し,その内部には円形湖沼のバイアや,窪地状低地のバイシャーダが分布している.世界屈指の生物多様性は,このような多様なビオトープの存在に支えられている.

(写真・文:丸山浩明 Hiroaki MARUYAMA)
   
目 次 
English
本文PDF
 総 説
  横瀬久芳・百島則幸・松岡數充・長谷義隆・本座栄一 海底堆積物を用いた有明海100年変遷史の環境評価
1-20
992KB
 論 説
  杉戸信彦・堤 浩之 邑知潟平野南東縁・石動山断層の断層変位地形と完新世における断層活動史
21-40
1.5MB
鈴木倫太郎 石垣島の現成サンゴ礁浅海域におけるナガウニによる堆積物生産
41-57
1.2MB
 短 報
  佐藤 剛・苅谷愛彦 飛騨山脈・白馬岳北部地域の地すべり地形発達
58-67
384KB
 資 料
  丸山浩明・仁平尊明 ブラジル・南パンタナールのビオトープマップ ―ファゼンダ・バイア・ボニータの事例―
68-77
716KB
 速 報
  鎌滝孝信・西村裕一 2004年スマトラ島沖地震津波調査報告
78-82
88KB
 
書評・紹介
83-84
20KB
ニュース
85
20KB
 地学クラブ第200回記念行事について(地学クラブ世話人会)
86
20KB
 
  地学クラブ200回記念講演要旨
増田富士雄 地質時代の気候変動からみた現在
87-90
40KB
三上岳彦 過去1000年間の気候変動と21世紀の気候予測
91-96
140KB
地学クラブ200回記念講演会のまとめ(町田 洋)
97
20KB
地学クラブ200回記念祝賀会記事(嶋崎吉彦)
98
44KB
地学クラブの歴史(地学クラブ世話人会)
99-101
28KB
地学クラブ1961年2月以降のプログラム一覧表)
102-112
60KB
 地学クラブ講演要旨
  酒井治孝 ヒマラヤ山脈の上昇のテクトニクス
113-117
272KB
 
協会記事
118-119
20KB
会 告
120
20KB
 口 絵 
1
ブラジル・南パンタナールのビオトープマップ(丸山浩明・仁平尊明)
456KB
2
ASTERが捉えたスマトラ大津波後のバンダ・アチェの土地被覆状態(加藤雅胤・福井裕子・吉野敦雄・(財)資源・環境観測解析センター)
116KB
3
インドネシアスマトラ島北部バンダアチェにおける2004年スマトラ島沖地震津波調査(鎌滝孝信・西村裕一)
136KB