2005 VOL.114 No.2  
 表紙写真
三次元MHDダイナモシミュレーションによるコア内部での磁力線分布と渦度

Distribution of Magnetic Lines of Force within the Outer Core and Axial Vorticity resulted from a Three-dimensional MHD Simulation of the Geodynamo

 大きい方の図は,磁力線分布の鳥瞰図.白色は動径方向外向き成分を持った磁力線を,青色は内向き成分を持った磁力線を表す.磁場の強度は単位面積あたりの磁力線の本数で表している.暗赤色の球は内核を表す.回転軸方向に伸びた対流セルがそれに垂直な面上で渦を巻くことで磁力線が収集されたり,引き伸ばされている.これによって磁力線は対流セルに巻き付くような構造になる.磁力線が引き伸ばされることによって磁気エネルギーが増加し,ダイナモ作用による磁場が維持されることになる.回転軸方向の流れも存在し,それによってより複雑で三次元的な磁力線の分布が実現している.
 右下の図は,渦度の回転軸(Z軸)方向成分の等値面を示す.緑色が負,オレンジ色が正の値を表す.つまり,緑色のセルは北極から見て時計回り,オレンジ色のセルは反時計回りに渦巻いている対流セル,白色の面は赤道面をそれぞれ表している.

(図と解説:高橋 太 Futoshi TAKAHASHI)
   
目 次 
English
本文PDF
 特 集:地磁気・古地磁気研究の最前線
  河野 長・山崎俊嗣 特集「地磁気・古磁気研究の最前線」について
121-122
52KB
高橋 太 地球惑星ダイナモシミュレーションの新たな発展(論説)
123-131
2.1MB
松島政貴 地球磁場から推定されるコアの流体運動(総説)
132-141
2.1MB
浜野洋三・柳澤孝寿・山岸保子 地磁気ダイナモとマントルダイナミクス(総説)
142-150
960KB
山崎俊嗣 海底堆積物から明らかになった古地磁気強度変動像―地球システムの変動の一部としての視点―(総説)
151-160
1.4MB
山本裕二・綱川秀夫 絶対古地磁気強度測定法の進展と新方法による過去500万年間の平均地球磁場強度―現在の地磁気は異常に強い?―(総説)
161-173
284KB
小田啓邦 頻繁に起こる地磁気エクスカーション―ブルネ正磁極期のレビュー―(総説)
174-193
488KB
望月伸竜・綱川秀夫 地磁気逆転開始期の地球磁場変動(論説)
194-200
192KB
畠山唯達・渋谷秀敏 地球磁場の形と変動―平均地球磁場と古地磁気永年変化―(総説)
201-211
1.2MB
吉原 新 太古代の地球磁場(総説)
212-222
400KB
中村教博・植原 稔 古地磁気情報源としてのシュードタキライト・隕石(総説)
223-238
1.9MB
山本路子・島 伸和 海洋地磁気異常は何を映すか?―地磁気異常と古地磁気強度変化の関連―(総説)
239-249
668KB
福間浩司 マイクロ磁気モデリングの進展と古地磁気強度測定への示唆(総説)
250-257
212KB
鄭 重・趙西西・上野直子 テリエ法実験における強磁性粒子の非理想挙動の検出と補正―新たな古地磁気強度推定方法について―(論説)
258-272
1.2MB
兵頭政幸 地磁気極性年代表の現状と将来の発展(総説)
273-283
472KB
鳥居雅之 環境磁気学―レビュ―(総説)
284-295
412KB
齋藤武士 マグネティックペトロロジー―火山学への適用―(総説)
296-308
756KB
小玉一人 海洋掘削と今後の古地磁気研究(報告)
309-315
704KB
 
ニュース
316
40KB
協会記事
317-318
36KB
会 告
319
28KB
 口 絵 
1
マントル対流シミュレーション結果―間欠モード対流(Ra=7×106,dP/dT=-6 MPa/K)の1サイクルにおける熱流量と対流パターンの時間変化―(浜野洋三・柳澤孝寿・山岸保子)
688KB
2
マイクロ磁気モデリングで得られたマグネタイトの磁化構造(福間浩司)
136KB
3
地球コア外部の磁力線(松島政貴)
136KB