9月地学クラブ講演会
「懸念される巨大地震と予知の現状」

9月19日(金)14時~ 東京地学協会講堂
懸念される巨大地震と予知の現状
講師:東京大学名誉教授 阿部勝征

要旨:
地震の予知とは、これから発生する地震について、「時」「場所」「規模」の三つの要素を前もって知ることです。もし、時・場所・規模がかなりの確かさで特定できれば、その情報は人命や財産の損失を防ぐ上できわめて有効に働きます。その意味で、地震国日本にとって予知への期待は悲願でさえあります。しかし、地震発生前に観測データが前兆と特定でき、しかも地震がいつ発生するか決められるほどの客観的基準はまだ確立していないのが実情です。そのようななかで、海溝型巨大地震の切迫性が懸念されています。それらの実情と予知の現状についてお話しします。