春季講演会のお知らせ

日時:平成19年5月26日(土)15:00-16:30
場所:東京地学協会講堂
演題:「海嶺の沈み込みと三波川ー領家変成岩および花崗岩の成因」
講師:岩森 光(東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 助教授)

要旨:
沈み込み帯の熱構造・水循環に関する数値モデリングを行い、変成岩・火成岩の生成条件と照らし合せた。その結果、三波川帯のような高圧型変成帯も、沈み込み帯の平均的温度構造と比較すると高温の条件に対応し、その生成には海嶺沈み込みのような熱源が必要であること、単一の付加体内部で比較的短時間内に対の変成作用が起こりうることが分かってきた。変形・流動過程およびより広域的な花崗岩の時空分布も考慮しながら、沈み込み帯の火成・変成作用の機構を議論する。