1月以降の地学クラブの予定

地学クラブ講演会の予定が次のように決まりました。お誘いあわせの上多数のおいでをお待ちしています。 いずれも東京地学協会講堂において14時開始です。なお、講演終了後、講師を囲んで懇談の場を設けています。

◆1月19日(金)

「新鉱物とその発見」
松原 聰(国立科学博物館地学研究部長)
要旨
鉱物にも種の概念を適用するため、新種(新鉱物)が定義される。1959年、国際鉱物学連合(IMA)の中に、新鉱物・鉱物名委員会(CNMMN)が発足して活動を開始した。それ以前は、個々の研究者が自己の責任において(悪く言えば独断で)新種と認定して発表していた。しかし、弊害が多いためそれを原則的に禁止し、各国から選ばれた1名の委員が、提案者からの「新鉱物のデータ」を吟味して可否の投票をすることになった。投票国の2/3以上がYESであれば承認となり、それから学術誌に投稿できるようになるというシステムである。2006年からは、鉱物分類委員会と統合して、新鉱物・命名・分類委員会(CNMNC)と名称を変更した。日本は狭い国土の割には鉱物種に富んでいる。現在までのところ、約4200種の鉱物が知られているが、日本には約1150種の産出が確認されている。そのうち新種は100種ほどで、IMAのシステム以前の『新鉱物』で生き残っているのは、7種類のみである。私が関わった29種の新鉱物のうち、いくつかを取り上げてお話をする。

◆2月20日(火)

「低周波地震(仮題)」  
小原一成(防災科学技術研究所)

◆3月20日(火)

「衛星データから見た最近の自然災害(仮題)」  
中山裕則(日本大学)