地学雑誌

- 2023年132巻1号
総説:テクトニクスに関連する非火山性温泉の地球化学的特徴/論説:小笠原諸島 母島の降水特性—父島と比較して—/論説:本州太平洋岸の海食凹地形における地質条件の影響/他
表紙:山陰海岸窓島の海食アーチ(めがね洞門)の調査風景
その他の情報
第293回地学クラブ講演会「伊能忠敬の世界的偉業 講師:西川 治氏」のお知らせ
地学クラブ第293回講演会(11月)の予定が決まりましたのでお知らせします。講演終了後講師を囲んでの懇談会も懇談の場も用意しています。一般(非会員)の方々も気軽にご参加下さい。多数の方々のご来場をお待ちしています。
日 時:平成27年11月16日(月)15:00~16:00
場 所:東京地学協会 地学会館二階 講堂(東京都千代田区二番町 12-2)
交 通:東京メトロ麹町駅5出口を出て左へ徒歩1分
日本テレビ向い JR市ヶ谷駅から徒歩7分、四ッ谷駅から徒歩9分)
伊能忠敬の世界的偉業
講演者:西川 治(東京大学名誉教授)
要 旨:
人が広く世のために役立つようにと精根を傾けて成し遂げた仕事は、いつか時空間を超えてさまざまに再評価され、脚光を浴びることがある。たとえば、約100年も前、日露戦争のさなか、米国の大都市セントルイスで開催された万国博覧会では、伊能中図に基く「輯製20万分の1」を10万分の1に拡大して作成された『大日本帝国交通地理模型』が展示されて、44か国からの観客を驚かせた。
今回の講演では、幕末から明治期にかけて伊能図が発揮した国際的価値などについて概略紹介させて頂く。