東京地学協会創立150周年記念プレ行事
公益社団法人 東京地学協会 秋季講演会
「IUGSヘリテージストーン:国産石材の可能性と今後の展望」
我が国には歴史的価値の高い石材が数多く存在するが、近年、外国産石材に押されて生産規模の縮小あるいは休止を余儀なくされ、産地の記憶も薄れつつあるものも多い。IUGSヘリテージストーンは、文化的、建築学的、そして歴史的に重要な石材について、それらをヘリテージストーン(天然石材遺産)として登録することによって、地質学的知見の普及、利活用、および保全を促進することを目的としたIUGSのプログラムである。国産石材としては2024年に「筑波山塊の花崗岩」が初めてヘリテージストーンに認定された。本講演会では、IUGSヘリテージストーン認定に向けた国産石材の可能性と今後の展望を議論する。
日時
2026年12月12日(土)13:30~17:00(予定)
会場
東京商工会議所 5F カンファレンスルームA3・4
東京都千代田区丸の内3-2-2(丸の内二重橋ビル)
https://www.tokyo-cci.or.jp/about/map/
主催
公益社団法人 東京地学協会
後援
一般社団法人 日本地質学会
NPO法人 日本ジオパークネットワーク
一般社団法人 日本石材産業協会
参加費
無料
事前登録
不要(先着80名)
講演会プログラム
- 13:30~13:45
開会挨拶:田林 明(東京地学協会会長)
来賓挨拶:掛川 武(日本学術会議IUGS分科会長)
趣旨説明:中澤 努(東京地学協会行事委員) - 13:45~14:30
杉原 薫(つくば市ジオパーク室;筑波山地域ジオパーク推進協議会事務局)
「多様な主体の協働基盤となるIUGSヘリテージストーン認定」
「筑波山塊の花崗岩」のIUGSヘリテージストーン認定は、日本の石材と石文化の国際的重要性の発信にとどまらず、地域住民のシビックプライドの向上や地域内外のコミュニティ間の新たな交流・連携機会の創出にも繋がった。本講演では、認定申請の経緯、認定後から現在に至るまでの地域社会の動向について紹介する。 - 14:30~15:00
平賀あまな(東京科学大学)
「建築意匠から見たヘリテージストーン」
古代建築から古典主義の様式建築にいたる精緻な彫刻を伴う巨大石柱、モダニズム建築においても見られる美しい大理石の色彩など、石は建築意匠を特徴づける重要な素材である。本講演では、建築意匠における特徴的な石の用いられ方を紹介するとともに、日本初のヘリテージストーンである真壁石が採用された迎賓館赤坂離宮を取り上げ、石材の選定や加工、装飾の実現に向けた明治の建築家たちの工夫と取り組みを紹介する。 - 15:00~15:30
乾 睦子(国士舘大学)
「石材産地を読み解く―日本の石と石材産業の歴史―」
日本では従来建物に石を使うことが主流ではなかったが、西洋建築が導入されて以降は日本各地に多様な石材が発見された。特に花崗岩や石灰岩等は美しく磨かれて多くの建築物を彩った。ただ、大産地となったのは岩石があること以外にも様々な条件が揃った場所だった。なぜそれらの場所で石が採られ、石材産業が根付いたのかを、地質や地形、技術の発展などから読み解く。 - 15:30~15:45 休憩
- 15:45~16:15
遠藤大介(一般社団法人 美しい伊豆創造センター)
「伊豆半島ジオパークにおける伊豆石の保全・活用とIUGSヘリテージストーン認定への挑戦」
伊豆石は、伊豆半島およびその周辺に産する天然石材の総称で、江戸・東京の都市形成や近代化を支えてきた歴史的・文化的遺産である。本講演では、その歴史と価値を紹介するとともに、伊豆半島ジオパークにおける保全・活用の取り組みと、IUGSヘリテージストーン認定に向けた準備状況を報告する。 - 16:15~16:45
竹之内 耕(フォッサマグナミュージアム;IUGSヘリテージストーン連絡員)
「ヘリテージストーンの可能性と今後の展望」
天然石の歴史的利用の理解と一定基準に基づく目録の作成、さらに教育・研究・保全・ジオツーリズムの促進を目標に掲げる「IUGSヘリテージストーン」は、今後、日本でどのように展開されるべきであろうか。指定されたヘリテージストーンを紹介し、発表者の話題提供とともに、国内の今後の取り組みについての討論材料を提供したい。 - 総合討論
- 閉会挨拶:平田大二(東京地学協会行事委員長)
問い合わせ先
公益社団法人 東京地学協会 事務局
〒102-0084 東京都千代田区二番町12-2 地学会館内
電話: 03-3261-0809
Fax: 03-3263-0257
e-mail: chigaku@geog.or.jp
